地方でのゲイの出会いは少ない?

昨今のcovid流行で、地方移住が注目されているわね。

確かに、テレワークで在宅勤務が可能な人が、感染リスクが少なくて、生活にゆとりを持てる田舎生活に目を向け始めるのは、自然なことだと思うわ。

ただ、「テレワークで在宅勤務が可能な人」に「ゲイ」という条件が加わると、地方生活ってどうなのかしら。地方だとゲイ同士の出会いが少なくて楽しくなさそうだと考える人も少なくないと思うわ。

今回は、地方のリアルなゲイの出会い事情についてお話ししましょう。

 

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地方でのゲイの出会いは少ない?

 

結論から言って、出会いの機会は都市部と比べてぐっと少なくなるわね。

大きな理由は、単純に人口が少ないから。ゲイ同士の出会いに限らず、道ですれ違う人の数すら、圧倒的に少ないわよ。

全体の人口が少ないと、地方は少人数単位の人の集まりになってくるわね。これを集落と言ったり、町と言ったり、いろんな呼び方があると思うけど、ここでは都市が全体的に区切りのない大きな人口集団であるのに対して、地方は地域ごとに分断され且つ人の少ない集団と捉えましょう。

少人数の集団となると、お互いが顔見知りになる確率が格段に上がるわ。地域レベルで区分されるから集団の中に親戚縁者がいる割合も大きくなるわね。そうすると、匿名でいることが難しいというのは想像に難くないでしょう。

現代の大都市のアパートやマンション(あるいは戸建ての家でも)で、隣近所の顔すら知らないという状態の逆が、地方の人間関係ということになるわね。

 

LGBTQ+が"あたりまえ"でない環境

 

東京は日本の首都だけあって、たくさんの人が入り混じっている都市ね。特にここ数年で、東京で見かける外国人の数はかなり多くなったと思うし、手をつないで大通りを歩いている男の子同士のカップルなんかを見ると、東京は大きく様変わりしたと思うわ。

でも、東京で当たり前になってきた多様性が、地方でも同じように当たり前かというと、そうではないの。やっぱり外国人は依然としてすれ違う人からじろじろ見られているし、同性愛というのは特殊なものとして扱われることが多いわ。

そういう環境で生まれ育った人たちで、LGBTQ+に当てはまる人たちが、匿名でいることが難しい集団の中で、自身のセクシュアリティを公にすることはかなり難しいと思うわ。実際、あっしが地方に暮らし始めていろんなLGBTQ+の人たちに出会って聞いてみた結果、ほとんどの人が自分のセクシュアリティを友人や家族に明かしていないの。

となると、当然のことだけど、ゲイバーやゲイクラブなんかの、ゲイの人たちが集まる場所というのは流行りにくいわね。だって、ゲイバーに入っていく姿をいつ誰にみられているかわからないんですもの。結果的に、ゲイ同士の出会いの場が都市部と比較して少ないので、ゲイの出会いが少ないということになるわ。

 

アプリは既婚者の救世主

 

地方でよくみられるのがゲイの既婚者。

もちろん、ここでいう既婚というのは、パートナーシップ制度を使った同性カップルのことを言っているんじゃないわ。同性愛者であるにもかかわらず、異性の人と結婚しているってことよ。世間体を気にすると、仕方のないことなのかもしれないわね。

既婚者であれば、当たり前だけど新しい出会いを求めたり、まして同性の恋人を作るということは難しくなるわけだけど、そこに登場した救世主がゲイの出会い系アプリ。これなら匿名性を守りながら同性間の出会いを簡単に探すことができるわ。

もちろん、出会い系アプリは地方に限らず、どこでも使われているものだけど、都市部が匿名性を背景にゲイバーやゲイクラブなどの「現実に存在する」出会いの場と、出会い系アプリのように「バーチャルに存在する」出会いの場の、両方を利用できるのに対して、地方ではバーチャルの出会いのプラットフォームしか用意されていないということになるわ。

 

出会い系アプリでの出会いは少ない?

 

地方での同性間の出会いの場は出会い系アプリの一択になってしまうわけだけど、実は意外と利用している人が多いの。正確な統計があるわけじゃないから何とも言えないんだけど、都市部に対して地方の人口か格段に少ないわりに、出会い系アプリの利用者は意外と多い印象があるわ。

地方に移住してもゲイの出会いがそれなりにあるのであれば、地方に移住するのも悪くないかも…って思うかもしれないけど、実は出会いの「数」が少なくなくても、出会いの「質」が良いとは言えないのよね。

 

このことについては、改めて詳しく紹介するわ。